中島の鉄道ブログ

九州内の鉄道、主に駅巡りなどを中心としたブログです。 ご覧いただきありがとうございます。

カテゴリ:鉄道その他 > 展示車両

かつて三池炭鉱で活躍した炭坑電車が熊本県荒尾市の世界遺産万田坑に
展示されているので見学に行ってきました。
IMG_9415_1
地元の人達から「炭鉱電車」として親しまれていた
旧三池炭鉱専用鉄道の炭坑電車(電気機関車)は
1997年(平成9年)の三井三池炭鉱の閉山と共に多くの路線が廃止され、
その後、継続されていた一部区間の三井化学専用線も
2020年(令和2年)5月をもって廃止され炭鉱電車も引退しました。
16IMG_1194_1_1
上の写真は引退から1年後の2021年(令和3年)7月に
大牟田市の宮浦駅で特別に行われた
「ラストラン見学会」の時のものです。

あれから2年・・・・・・
IMG_9443_1
2023年(令和5年)7月に炭坑電車が万田坑に展示されることになりました
IMG_9432_1
今回万田坑に展示されたのは
18号機と12号機です
IMG_9419_1
18号機
45t級B-B形電気機関車 
IMG_9440_1
本線の輸送量の増加に伴って導入された大型電気機関車で
廃止時には宮浦駅~仮屋川間を輸送していました。
IMG_9425_1
1936年(昭和12年) 芝浦製作所製です。
______________________________
IMG_9418_1
12号機
20t級B形電気機関車 
1917年(大正6年) 三菱造船所製
本線用電気機関車として増備されました。
IMG_9401_1
凸型のボディの中央にある運転席
前後どちらでも進行可能のため運転台が横向きになっています。
IMG_9399_1
1962年(昭和37年)には電源車(バッテリー車)対応に改造され
電源車デ型と組み
IMG_9427_1
2020年(令和2年)の三井化学専用鉄道廃止まで
宮浦駅~工場間で運用されていました。
IMG_9421_1
IMG_9413_1
IMG_9406_1
IMG_9396_1
IMG_9395_1
_____________________________
なお、炭坑電車は今回の万田坑の他
IMG_9353_1
大牟田市の三川抗跡にも2017年から4両が展示されているので
こちらも併せて見学してみたいところです。

宮崎県西臼杵郡高千穂町の国道325号線を車で走っていると突然道路沿いに
2両編成の鉄道車両が見えてきます。
地元の焼酎会社神楽酒造が運営している高千穂観光物産館トンネルの駅です。

IMG_5509_1
この車両はもと高千穂鉄道を走っていたTR300形で
1991年(平成3年)から2003年(平成15年)まで座席指定席車の「たかちほ号」として
TR400形の「トロッコ神楽号」に代わるまで高千穂~延岡間で活躍していました。
高千穂鉄道はその後2005年(平成17年)の台風被害により廃止となっています。
IMG_5514_1
以前は赤い色で塗られていたTR300形ですが
現在はこのようなライトブルーのカラーとなっています。
IMG_0440_1
上の写真は2018年(平成30年)現在の色に変わる前に撮影したものです
個人的には以前の赤いボディがどこかの私鉄の車両みたいなイメージで好きでした
同じ車両でも色に寄って随分イメージが変わるものですね。
ちなみに現役時代は赤でも青でもなく
白を基調にピンク、赤、薄紫のラインが入ったものでした
IMG_5508_1
車内には入れなかったので窓の外から撮影です。
IMG_5504_1
立派なサロンコーナーシートもあります。
IMG_5510_1
IMG_5512_1
神楽の面を付けた正面
行先表示は高千穂となっています。
IMG_5524_1
TR300形の後方には蒸気機関車もあります。
IMG_5529_1
8620形の48647号機です。
1921年(大正10年)製造され主に長崎県内などで活躍しました。 
IMG_5502_1
1969年(昭和44年)には平戸口〜伊万里間でお召列車を引い牽いた機関車で
正面には日の丸が飾られています。
1971年に(昭和46年)に引退し1973年(昭和48年)に廃車となっています。
IMG_5523_1
「トンネルの駅」という事でもちろんトンネルがあります。
当時熊本県の国鉄高森線と宮崎県の高千穂線をつなぐ計画があり
1973年(昭和43年)頃からトンネルなどの工事が進められていましたが、
諸事情により延伸計画は1980年(昭和55年)に中止。
既に完成していたこの葛原トンネルも列車が通ることはなく
現在は焼酎貯蔵庫として利用されています。
IMG_5520_1
1115mのトンネル内は温度17度、湿度70%
約1000本の樽焼酎が時を刻み熟成されています。
IMG_5526_1

トンネルの前には売店があり焼酎や特産品などが販売されています。

IMG_5527_1

敷地内にある高さ18mの天孫降臨の滝

2019年(平成31年3月)から大牟田駅西口広場前で観光案内所などとして使用されていた
元西鉄の路面電車204号車が、今年(令和3年)3月からカフェとなりました。
大牟田ビンテージのまち(株)が街づくりの一環として手がけた「hara harmony coffee」で
IMG_1035_1
これはかつて大牟田市本町の商店街にあって2019年(令和元年5月)に
惜しまれつつ閉店した老舗喫茶店「コーヒーサロンはら」で提供されていた
コーヒーやフルーツサンドなどをアレンジして復活販売しているものです。
IMG_1039_1
カフェへの改装に伴い2019年の設置当時と比べると
屋根やウッドデッキなどが増設されています。
IMG_1038_1
入口横にある204号電車についての説明版
この204号車は1943年(昭和18年)製造されました。
IMG_1046_1
大牟田市内線は1927年(昭和2年)大牟田電気軌道として旭町~四ッ山間約4.7kmで開業し
その後西日本鉄道となったのち1952年(昭和27年)に廃止されています。
大牟田市内線廃止後は福島線(久留米~八女間)や福岡市内線などで活躍し
1975年(昭和50年)に引退
その後山口県光市で図書館として保存され
2011年(平成23年)大牟田市に戻り
宮部のうどん店「大力茶屋」の敷地内に展示された後
2019年(平成31年3月)現在の地へ移されました。
IMG_1044_1
カフェとしてリニューアルされた電車内では
コーヒーなどのドリンクとフルーツサンドが販売されています。
IMG_1041_1
片側のシートが取り払われカウンターテーブルになっている車内。
IMG_1043_1
かつての老舗百貨店玉屋の広告が残るちょっと懐かしい吊り革です。
IMG_1105_1
見た目も美しいフルーツサンドがショーケースに並びます。
IMG_1114_1_1
数ある中からどれにしようか迷うところですが、
今回はアイスコーヒーにキウイとみかんのサンドにしてみました。
IMG_1110_1
外のテラスにはスタンドもあります。
IMG_1045_1

駅前にこんなカフェがあるとちょっとワクワクしますね。

hara harmony coffee (ハラ ハーモニー コーヒー)
大牟田市久保田町2丁目 大牟田駅西口広場
営業時間 9:00~18:00
(フルーツサンドは11:00頃から販売されます)
定休日 火曜日(祝日の場合は翌日)

関連記事「大牟田駅前の路面電車」(2019年設置当時)
https://nakashimatetudo.blog.jp/archives/947315.html

熊本市中央区の熊本博物館では「秋のくまもとお城まつり」の関連開催として
11月21日(土)、11月28日(土)、12月5日(土)、の3日間、夜間開館の
サタデーナイトミュージアムが行われています。
この期間はナイトプラネタリウムなど、いろいろな催しがあり
蒸気機関車の9600形もライトアップされていると言うので、ちょっと見学してきました。
01IMG_7038_1
通常午後5時までの開館時間が
この期間中の土曜日は午後9時まで開館となっています。
02IMG_7047_1
竹あかりが飾られた熊本博物館の中に入り
03IMG_7049_1
屋外展示場に出ると
04IMG_7045_1
ライトアップされた9600形69665号機蒸気機関車の姿がありました。
IMG_7042_1
黒一色のSLが緑や青、オレンジ色などのライトで照らされて
昼間とは全く雰囲気が違います。
IMG_7041_1
このSLは豊肥線でも活躍した熊本にゆかりのあるSLです。
07IMG_9182_1
ちなみにこちらは昼間の9600形です。
08IMG_9184_1


関連記事 「SLコレクション 9600形69665号機」
http://nakasimacollection.blog.jp/archives/285836.html

宮崎県西臼杵郡高千穂町の国道325号線を走っていると道沿いに赤い列車が
見えてきます。かつて高千穂鉄道を走っていたTR300形です。
5e498694.jpg
この列車があるのは、地元の神楽酒造が運営する
          高千穂観光物産館トンネルの駅です。  
110b5ccc.jpg
  列車の後ろにはSLも展示されています。        
cc6972c4.jpg
このTR300形列車は1991年から2003年まで座席指定席車の「たかちほ号」として
TR400形の「トロッコ神楽号」に代わるまで高千穂~延岡間で活躍していました。

4d183f80.jpg

車内は自由に見学することができます。

36418b8d.jpg

転換クロスシートに大きなパノラマウィンドー

cde3f9f2.jpg

ゆったりしたラウンジシートもあります。

ce19a3d9.jpg

外観や車内は当時とは多少異なりますが
かつて高千穂鉄道にこんな立派な列車が走っていたなんて・・・
現役時代に実際に乗ってみたかったものです。
84e5c1fc.jpg
運転席も見ることが出来ました。
839ca45a.jpg
こちらはSL8620形の48647号機です。
このSLは1921年に製造されたもので1971年に引退しました。
1969年には平戸口〜伊万里間でお召列車を引い牽いた機関車で
正面には日の丸が飾られています。
d46d4946.jpg
「トンネルの駅」という事でもちろんトンネルがあります。
当時熊本県の国鉄高森線と宮崎県の高千穂線をつなぐ計画があり
トンネルなどの工事が進められていましたが、諸事情により延伸計画は中止。
既に完成していたこの葛原トンネルも列車が通ることはなく
現在は焼酎貯蔵庫として利用されています。
867167ab.jpg
1115mのトンネル内は温度17度、湿度70%
約1300本の樽焼酎が時を刻み熟成されています。
e217e3df.jpg
訪れた記念に売店で「高千穂巡り」の梅酒「夢の実」と言うのを買って帰りました。
本格焼酎仕込みで口当たりも良く風味豊か、飲みやすいお酒でした。

関連記事 「SLコレクション 8620型48647号機」
http://nakasimacollection.blog.jp/archives/285442.html

↑このページのトップヘ