中島の鉄道ブログ

九州内の鉄道、主に駅巡りなどを中心としたブログです。 ご覧いただきありがとうございます。

2020年11月

熊本電鉄で人気のくまモン電車6000形が2020年11月27日(金)をもって引退します。
引退に先立ち22日(日)に北熊本駅で撮影会があったのでちょっと出かけてみました。
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これが今回引退する6000形くまモン電車(6228A-6221ef編成)です。
元東京都営地下鉄三田線で活躍していた車両で1972年(昭和47年)製造
熊本電鉄では2000年(平成12年)12月から運用開始
2014年(平成26年)には川崎重工業製のef-WING台車を換装し
ボディにくまモンの絵柄がラッピングされました。
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引退1ヶ月前の10月27日(月)からは
前後にそれぞれラストランのヘッドマークが付けられています。
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6228A号車の車内
手前の右側は車いす用スペースです。
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車内にも2020.11.27ラストランのポスターが吊り下げられています。
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日立製作所昭和47年(1972年)製造を示すプレート
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この日は運転台も見学出来ました。
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カードに記念スタンプを押して。

ラストランのヘッドマークを付けた6000形を撮影したかったのですが
引退が決まってから運転日が少なくなったのと
自身の予定がなかなか合わず、撮影に行けなかったので
今回は過去に撮影した6000形の画像を記録としてアップしてみました。
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藤崎宮前駅
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藤崎宮前駅~黒髪町駅間
住宅地の間を縫うように走ります。
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珍しい道路併用区間
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2014年、CFRP炭素繊維強化プラスチック製のef-WING台車を換装した
6000形6221ef号車 
北熊本駅付近
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北熊本駅~亀井駅間にて
2016年春のくまモン電車
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堀川駅~新須屋駅間
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新須屋駅にて
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会社設立110周年の記念ヘッドマークを付けた6000形 (2019年撮影)
新須屋駅~須屋駅間にて
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黒石駅にて
6000形6231A-6238A編成と
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御代志駅

熊本電鉄で20年、都営地下鉄時代を含めると48年間走り続けた事になります。
6000形くまモン電車ありがとう
長い間お疲れさまでした。

JR九州では11月1日から日にち限定で「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公開を記念して
臨時列車「SL 鬼滅の刃」が熊本から博多まで運行されてます。
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その出発駅である熊本駅へ行ってみました。

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発車案内板には「SL鬼滅の刃」の文字が表示されています。
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「SL 人吉」の発着に使用されていた6番ホームで待っていると
やがて「SL 鬼滅の刃」が入線してきました。
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普段は「58654」の番号プレートが付けられている8620形「SL人吉」ですが
今回は無限列車として
「無限」の文字の特別製プレートが取り付けられています。
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劇場版の無限列車にはデフレクターは付いていないようですが
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個人的には下部が切り取られたこの門鉄デフが付いたSLもいいなと思っています。
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50系客車は「SL人吉」のままですが
サボは今回のための特別製です。
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8時35分、大勢の人が見送る中、熊本駅を出発します。
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後ろにはDE10形ディーゼル機関車が。
博多から熊本への旅客運転はなく、この状態で回送として戻ってきます。
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「SL 鬼滅の刃」は排気煙の余韻を残し、博多方面へと向かっていきました。
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所変わってこちらは別の日に沿線から
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臨時列車 「SL鬼滅の刃」は
2020年11月1日(日)、3日(火・祝)、15日(日)、21日(土)、23日(月・祝)
の5日間のみの運行です。
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熊本駅では特設コーナーを開設して鬼滅の刃関連の
グッズや駅弁などが販売されていたので

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キーホルダーと特製弁当を購入してみました。
宮崎牛のすき焼きがなかなかの味でした。


関連記事 「駅弁コレクション 鬼滅の刃コラボ特製弁当」
http://nakasimacollection.blog.jp/archives/8116713.html

熊本市交通局では11月7日(土)から人気アニメ 「ONE PIECE」 (ワンピース) の
ラッピング電車が運行されています。
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これは熊本地震からのONE PIECE熊本復興プロジェクトの一環として
熊本市動植物園前にチョッパー像が設置されたのを機に除幕式に合わせ
その日からラッピング車も運行されているものです。
二両連結車9700形の車体には熊本市出身の漫画家 尾田栄一郎さんの手による
チョッパーを中心としたONE PIECEのキャラクター達が描かれています

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花畑町~辛島町電停間にて

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田崎橋電停にて

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9704 B号車は白を基調に

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フランキーやナミなど
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反対側にはくまモンも描かれています。

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9704 A号車には車体全面にチョッパーが。

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見ているだけで楽しくなるような電車です。

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二本木口電停にて
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ONE PIECEラッピング車は令和3年3月31日(水)まで運行予定です。

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こちらは熊本市動植物園正門前に設置されたチョッパー像です。

かつて熊本市の南熊本駅から下益城郡砥用町(現在の美里町)の砥用駅までを
結んでいた熊延鉄道(ゆうえんてつどう)
将来的には宮崎県の延岡まで結ぶという壮大な構想のもとその名が付きましたが
残念ながらそれが実現することはなく、1964年(昭和39年)に廃止となりました。
今回は美里町にあるその熊延鉄道の跡地を巡ってみました。
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熊延鉄道の遺構として最も有名なのはこの八角形のトンネルでしょう。
近年この独特の風景に廃線マニアならずとも見学に訪れる人が多いようです。
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駐車場からかつて線路が敷かれていたであろうと思われる
小路を歩きます
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光が差し込む中、やがて八角トンネルが見えてきました。
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トンネルと言うよりも間の間隔が開いていて、どちらかと言えば落石防止
あるいは両側の崖崩れを防ぐ防護壁みたいなものでしょうが
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八角形のコンクリートの造形物がいくつも連なり
間から光が入り込むその不思議な空間は
あたかもタイムトンネルの中へでも吸い込まれて行くような雰囲気で
何かロマンを感じます。
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ここをかつて熊延鉄道の車両がゆっくりと通過していたのでしょうか。
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トンネルの先にはさらに線路跡の小路が続きます
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八角トンネルの先にあるのがかつて津留川に架かっていた
第一津留川橋梁跡です。
山間の静かな川の上に橋脚だけがそびえ立つ珍しい風景です。
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その第一橋梁から少し離れた上流には
第二津留川橋梁の橋脚も見ることができます。
鉄道が廃止されて60年近い年月が経ちますが
橋脚だけがこうして残っているのも何か不思議な感じがします。
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八角形のトンネルと橋脚のある佐俣方面から砥用方面に向かうと
もと釈迦院駅があったと思われるの民家の壁に
当時の釈迦院駅の木製の駅名標が掲げてありました。
ひらがなの駅名の中央には消えかけていますが
下益城郡砥用町という文字もかろうじて読み取れます。
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またこの家のブロック塀の下をよく見ると
鉄道用のホームの跡らしきものがあり
かつてここに釈迦院駅が存在していたということを確認することが出来ました。
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親切にもこの家の方から玄関に飾ってある
当時の熊延鉄道の写真を見せていただきました。
小型の蒸気機関車が走っている様子が撮影されています。13IMG_5804_1
釈迦院駅跡地の前から、かつての鉄道跡の細い道を砥用方面に行くと
下永富橋梁跡があります。
現在は道路橋に転用されていますが
下の赤い主桁は明らかに当時の鉄道用の物だとわかります。
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その主桁の銘板には旧書体で右から左読みで
熊延鐵道株式會社
昭和六年八月
福岡縣若松市
今 村 製 作 所
製  作
と刻まれていました。
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私にとって熊延鉄道は写真でしか見たことがない世界ですが
八角形のトンネルからほど近い美里町小筵のカフェで
当時の事をいろいろと想像しながら熊延鉄道の世界に思いを馳せてみました。

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